2011年07月29日

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン



※ネタバレを含む場合があります。

この映画は実写版トランスフォーマーシリーズの3作目。
今回はダークサイド・ムーン…月の裏側、あるいは月の暗黒面というサブタイトルが示唆するように、今回はアポロ陰謀論や、月に隠されているものを題材としているのが特徴です。

確かに映像は素晴らしいです。
冒頭のアポロ計画の再現シーンなど、オルドリン氏本人の出演も含め、そのままドキュメンタリー映画になりえそうなほどの出来栄えですし、その後も非常に効果的かつダイナミックな映像が続きます。
3Dの使い方も中々上手く、びっくりさせるような、いわゆる飛び出す映像はあまり無く、アバター的な自然な3D感が心地良く、3D映画の中でも屈指のものだということは間違いなく言えるでしょう。
アクションシーンも前作を引き継いだと言えるような迫力のあるもので、マイケル・ベイらしい米軍を交えた迫力のある場面の連続で、150分超の比較的長い映画でありながら、その時間をほとんど感じることもなく、むしろあっという間に終わってしまうような感覚さえありました。
アクション映画としては、少なくとも映像の観点から言えば最高峰と言っていいほどの出来だとは言えるでしょう。

ただし、ストーリー的にはどうなんだろう…という感を受けてしまいます。
バカ映画としての突き抜けた面白さと爆発力を持った前作と比べればかなり落ち着いた作りである今作ですが、そうでありながらストーリーの流れがいいわけでもなく、描かれた人間ドラマに心打たれるというわけでもありません。
前半のトランスフォーマー達が出てこないシーンは全面カットしても大きな問題は出ないのではと思えるほどの内容の無さですし、中国人スパイとの掛け合いの部分は今からでもカットしろと思ってしまうほどの酷さを感じてしまいます。
後半はアクションシーンが多いため前半ほどの酷さは感じにくいのですが、それでもシーンごとのつながりに疑問を感じる部分はありますし、画面の派手さの割になんか盛り上がりに欠けるという妙な印象を受けてしまうのもまた確かです。
冒頭ではそれなりに大きく描かれるアポロ陰謀論も、米ソの宇宙開発の裏に秘められた陰謀を解き明かしていくというような展開も一応ありはするものの、そこに謎解き的な面白さがあるわけでもなく、そしてそこで得られるものに何か大きな意味があるかと言うとそういうこともなく、結局は思いついたアイデアを適当に入れてみましたくらいの感じしか受けないのが非常に残念です。

まとめて言えば、面白い映画だとは言えるものの、満足しきれない何かが残る、そんな印象の映画です。
前作でやり過ぎて批判を浴びた下ネタが殆ど見られなくなったのはいいことではありますが、綺麗にまとめようという意識が強く働きすぎ、この映画の良さをかえって失わせているのではと思えるほどです。

シリーズも3作目ですし、そろそろ一段落すべき時なのかもしれません。





posted by lasta at 02:13 | Comment(0) | TrackBack(6) | た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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