2009年09月23日

ブラックホーク・ダウン

鑑賞映画館:DVD
鑑賞日時:9月20日
評価:A

原題:Black Hawk Down
製作:2001年 アメリカ
監督:リドリー・スコット
出演:ジョシュ・ハートネット ユアン・マクレガー トム・サイズモア エリック・バナ サム・シェパード オーランド・ブルーム

映画生活 goo映画





※ネタバレを含む場合があります。

この映画は1993年にソマリアで実際に起きた「モガディシュの戦闘」を映画化したもので、非常にリアルな戦闘シーンが長時間続くことが特徴といっていい映画です。

いや、こんな映画が存在するんだなというくらいの凄い映画です。
確かにあちこちに映画的な誇張は散見されるのですが、ドキュメンタリーフィルム的な演出が強く意識されているせいか、本物の記録映画を見ている気分にさせられます。
いわゆる娯楽映画としてみればストーリー的な抑揚も何も投げ打ってしまっていて「面白くない」映画ではあるのですが、逆にそれが映画の説得力を増しているといってもいいのです。

完璧なはずの作戦、ほんの少しの齟齬からどんどんおかしくなっていく現状、現地の人のために戦っているはずなのに現地の人を完全に敵に回してしまっている状況、元は自分たちの独断専行が生み出してしまった友軍との温度差、そして英雄化。
現代の混沌とした非対称戦をこれでもかとばかりに描いているこの映画は、見るものの心に一つの影を落としてしまうのは避けられないでしょう。

この映画が、いわゆる戦意高揚映画でないことだけは確かです。
かなり徹底したアメリカ側視点の映画ではあるのですが、アメリカの掲げる正義が現実の前に叩き伏せられていく状況を描き出すことで「正義」が絶対のものではないということが描かれていくわけで、そういう意味ではベトナム戦争を題材にした反戦映画の山と何ら変わりはしません。

ではこの映画は「反戦映画」なのでしょうか。
私にはそうとは単純には思えません。
そもそもこの争いは、正義を振りかざしながら現地に介入しなければ生まれなかった争いではなく、現地の争いを何とかしようとして介入した結果なのです。
そして、現地の争いは結局のところ現地の権力の争いであり、人類がこれまでの歴史で嫌というほどやってきたことの繰り返しでしかないのです。

ではいったいこの映画は何なのでしょうか。
おそらく、現実に起きたことを提示し、見る側に何かを考えさせるという映画なのでしょう。
そして、見る側がこの映画から何を感じるかも、やはり人によって変わるのでしょう。

何にせよ現代に起きた現実の一つの側面を描き出していることだけは間違いなく、現代の社会情勢について考えるきっかけになるという意味で非常に価値のある作品といえるでしょう。

posted by lasta at 07:07 | Comment(2) | TrackBack(0) | は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、
人気ブログランキングのブログん家の管理者です。
よろしければ、アクセスランキングに参加しませんか?
http://www.blog-server.net/
よろしくお願いします。
Posted by ブログん家 at 2009年09月23日 09:07
ブログん家さんはじめまして
お誘いありがとうございます

拝見させていただきましたが、映画系のジャンルが見当たらないみたいなのですが・・・
Posted by Lasta at 2009年09月23日 15:32
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。