2012年12月10日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q


鑑賞映画館:MOVIXココエあまがさき
シアター6
鑑賞日時:11月20日
評価:B+

原題:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.
製作:2012年 日本
監督:
庵野秀明(総監督)
摩砂雪
前田真宏
鶴巻和哉
出演:
緒方恵美
石田彰
林原めぐみ
宮村優子
坂本真綾

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※ネタバレを含む場合があります。

前作「破」から3年。満を持してエヴァの新作が帰ってきました。
能など日本芸能でよく用いられる序破急の区分から引用された「急」をさらに捩った「Q」をサブタイトルに用い、前作「破」で昔のテレビ版から一歩踏み出したオリジナルストーリーをさらに加速させたものとなることはそのタイトルからも予想されたものでしたが……

驚きました。
いきなり何の説明も何の伏線もなく14年後に話が飛んでしまいますし、これまで全く語られてもいない反ネルフ組織ヴィレだの、空中戦艦AAAヴンダーだのといった呆気にとられるとしか言い用のないガジェットや展開が圧倒的な説明不足のまま連発されていきます。
破で語られた展開はどこへやら、最後にあった予告すらも完全に無視され、何か意味有りげな単語を羅列したセリフ回しや何か物凄いことをやっているようだが何をやっているかは全然わからないアクションシーンが連続し、終わったときには全く納得ができないような理解が追いついていないような感じで劇場から放り出されるような状態で、一つ一つを整理して考察していってもどうにも納得のいく解釈には辿りつけず、誰かと考察をぶつけあいたくなってくる……

そして唐突に気が付きます。
ああ、これがエヴァだ。
庵野の奴、またやりやがった、と。

この感覚は物議を醸したTV版エヴァの終盤、そしていわゆる旧劇場版でも感じたものです。
そして、どれだけ考察したところでそれはただ思わせぶりな設定を組み合わせただけで中には何も無いという徒労感を再び感じざるを得ないのではという感覚でもあります。

なのではっきり言って、今作だけを見て評価をするのは不可能に近いのではと思えます。
設定に疑問が出るところは山のようにあり、語ろうと思えばいくらでも語れそうではありますが、あまりにも判断材料が不足している今は避けておきたいと思います。

ただ、これだけは感じます。
かつて庵野監督は自分のアニメ作品の中に、これは絵だ、現実に戻れというメッセージを入れてしまった人です。
そして今作の中で見られたエヴァの呪縛に囚われたために14歳から成長できなくなったパイロットの存在。これはエヴァという呪縛に囚われていつまでも「成長できない」ファンに対する強烈な意趣返しなんだろう、と。





posted by lasta at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 前作から3年半ぶりの公開となった「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の新作です。 初日の
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Tracked: 2013-06-01 13:49
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