2013年02月02日

ホビット 思いがけない冒険

鑑賞映画館:TOHOシネマズなんば
スクリーン5
鑑賞日時:1月4日
評価:A-

原題:The Hobbit: An Unexpected Journey
製作:2012年 アメリカ ニュージーランド
監督:ピーター・ジャクソン
出演:
マーティン・フリーマン
イアン・マッケラン
ケイト・ブランシェット
ヒューゴ・ウィーヴィング
アンディ・サーキス
リチャード・アーミティッジ

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※ネタバレを含む場合があります。

ホビットと言えば現代ファンタジーを作り上げたと言ってもいいJ.R.R.トールキンの大作「指輪物語」あるいはその映画版である「ロード・オブ・ザ・リング」、さらにその前日譚にあたる「ホビットの冒険」でも主役として活躍する種族の名前です。
そしてこの映画は「ホビットの冒険」の映画化であり、つまりは「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚ということになります。

なんと言っても圧巻なのは描かれた世界の美しさでしょう。
LoRの時点でもかなり美しく描かれていた中つ国が、今回はさらに美しく、そして雄大に描かれていきます。
映画冒頭から懐かしいシャイア、そしてフロドとビルボがLoRそのままに登場し、この二人の掛け合いから昔の冒険を回想するという流れで、LoRのファンであれば間違い無く世界に引き込まれる… というよりも懐かしくも愛すべき世界に戻ってこれたといった感慨に浸れることでしょう。

ストーリー的には元々かなり単純でそれほど長くない原作を映画化したということもあり、映画向けにオリジナル要素を大量に入れてありはするものの、かなり単純なものです。
もちろんストーリーを楽しむというよりも世界観を楽しむべき映画ですので、これは決して悪いことではなく、むしろ自然に楽しむことができて良いのではないでしょうか。

総じてLoRのファンであれば必見の映画です。
LoRに描かれた世界を補完するという意味でも見ておかなければいけないとすら言えるでしょう。
そうでない人でもかなり質がよく、ストーリーは単純なもののかなり楽しめるいい娯楽映画ではありますので、一度見ておく価値はあるとは思います。

それと、今回はハイフレームレート3Dで鑑賞することができました。
脳が感じる距離感と実際の距離との違いによる3D映画特有の疲れがあることは否定しませんが、映像はかなり美しく自然で、水中メガネの奥に3Dらしい映像が暗く見えるといったXpanD方式から短期間でここまで来たのかといった感慨にふけることができました。
さすがにまだかなり特殊な、ほとんどイベント上映のような形でしか無理なものかもしれませんが、このクオリティの3D映画が当たり前に見ることができるようになれば、3D映画というものが、あまり映画を見ないような人たちにももっと当たり前に受け入れられるようになるのでは、そう感じました。





posted by lasta at 23:33 | Comment(0) | TrackBack(1) | は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月23日

BRAVE HEARTS 海猿

鑑賞映画館:MOVIXココエあまがさき
シアター11
鑑賞日時:7月26日
評価:A-

原題:BRAVE HEARTS 海猿
製作:2012年 日本
監督:羽住英一郎
出演:
伊藤英明
加藤あい
佐藤隆太
仲里依紗
平山浩行
伊原剛志
時任三郎

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※ネタバレを含む場合があります。

この映画は海上保安庁のレスキューチームを描いた海猿シリーズの最新作で、今作では海保の中でも最精鋭と呼ばれる特救隊を舞台に、エンジントラブルにより海上に不時着したジャンボジェットに対するレスキューを中心としたストーリーが描かれています。

はっきり言ってかなり面白いです。
前作では台風に直撃された日韓共同の採掘施設という魅力的な舞台設定でありながらそれを活かしきれていないと感じたのですが、今作では設定だけを見れば前作よりかなり大人しいものではあるものの、多くの人達が立場を超えて力を合わせて困難な状況に立ち向かう姿が非常によく描かれていてかなりの見応えを感じます。

粗もかなり多い映画ではあります。
現場の一隊員と事故対策本部が当たり前のように直接交信できて現場の発想を直接具申できるとか、それどころか不時着を敢行しようとする航空機の無線とも当たり前のように交信と会話ができてしまうとか、海上に灯りを浮かべるといった事故対応のプロなら誰でも思いつきそうなことを現場の隊員に言われるまで誰も気が付かないとか、警察消防も協力をしたかなり大規模な対策チームでありながら海難救助のもうひとつのプロ集団とも言える自衛隊の姿が全く見当たらないとか、とにかく見せ場を作るためならどんなデタラメも許容すると言わんばかりのよく考えれば不自然な描写が目立ちます。
ラストで使われたエアチューブにしても、確かにあそこで使うのは面白い発想ではあり、劇的な場面を演出していたものの、高空での酸素補給を主眼としたあのチューブを水深数十メートルの水圧下で使うのはいくらなんでも無理というものでしょう。

さらに言えばクライマックスからラストへの展開も気になります。
今作のクライマックスは機首で行われている機長の救出と、機内での乗客の救助中に誤ってギャレーに閉じ込められてしまったFAの救出、あるいは彼女の救出の際に入れ替わるように閉じ込められ機体とともに海底に没した隊員の救出といったものが並行して行われます。
これはストーリー的には主役たる仙崎と機長の間に交わされた奇妙な信頼関係、そして隊員である吉岡とFAとして乗り込んでいた恋人の美香との関係という2つの人間関係を軸に2つの場面を印象的に描き出す効果はあるものの、そのためにストーリーの流れや焦点を変にぼけたものにしてしまった感があります。
特に沈んだ機内に取り残された吉岡を助けにいくくだりは、仲間を見捨てないというすばらしいテーマではあっても前作でやったことと全く同じことを繰り返しているにすぎず、それはちょっとどうなんだろうと思ってしまいます。

これでしたら、クライマックスを前後半に分け、前半では主に客室の救難活動を描き、その中で吉岡と美香の関係を描き出し、後半で機首の仙崎たちを主に描き最終的には海中に引きずり込まれようとする機内から機長や、現場での行動の中でわだかまりが溶けた隊長とともに脱出する姿を主に描けば良かったのではないかと思えます。

とはいえ、日本の映画としてはかなり珍しいほどの圧倒的迫力とカタルシスを持った面白い映画であるとは言え、デタラメで突っ込みどころが多い点も含め、日本映画というよりもハリウッド映画に近い作りの映画と言えるのかもしれません。





posted by lasta at 21:07 | Comment(0) | TrackBack(1) | は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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