2012年11月19日

マクロスFB7 オレノウタヲキケ!


鑑賞映画館:なんばパークスシネマ
シアター7
鑑賞日時:10月21日
評価:C+

原題:マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!
製作:2012年 日本
監督:アミノテツロ
出演:
小西克幸
遠藤綾
中島愛
神奈延年

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※ネタバレを含む場合があります。

マクロスといえばミリタリー色の強いSFロボットアニメとアイドルの歌を組み合わせるという異色作でありながら、その作りこまれた世界観や圧倒的なカタルシス等が人気を博し現在まで30年も続いているシリーズです。
この映画はこのマクロスシリーズ30周年記念作品として企画された映画で、シリーズの中でも最新シリーズであるマクロスF(フロンティア)と1994年に放送されたマクロス7のコラボとなっている作品です。

先に言ってしまいます。
かなり酷い作品です。
コラボ作品ということであれば、やはり両作品のキャラ同士の絡みや、両作品の良さを利用した面白いストーリー展開を期待するものです。
しかしこの作品にはそんなものはありません。
マクロスFのメンバーがみんなでマクロス7のビデオを見るというそれだけのもので、コラボという言葉を使うことすら躊躇われる代物なのです。

過去の作品であるマクロス7を紹介するという意味合いが強いと思えばそれもアリではあるのでしょうが、しかしその立場をとったとしてもそれはそれでマクロス7のパートがあまりにも適当な編集… ストーリーも何もあったものじゃなく本当にランダムに映像を拾ってるとしか思えないような代物ですし、映像も演出もマクロスFパートと比較すればかなり落ちるのは否めず、いったい誰に対してアピールしているのだろうと逆に考えてしまう程度のものしかありません。

さらにマクロスFのパートも、ビデオを見て何か重要なことをつかむなり何なりといったカタルシスが展開されているならまだしも、本当にただ謎のビデオを見ているばかりでどうでもいい話しかでてこず、唐突にライブをやって終わりです。

そのライブにバサラが飛び入りで… といったことでもあれば盛り上がれるのですが、そんなこともなく、本当にマクロスFのメンバーがマクロス7のビデオを見るだけで終わってしまいました。
見所も特に無く、敢えて言えばFIREBOMBERの歌が今でも十分に通用するくらいにかっこいいものだということくらいでしょうか。

なんと言いますか、旧作の総集編を見せるということを主眼にし、現代の馴染みのあるキャラにその解説をさせるというのは有効な手段ではあるでしょう。
しかしそれでは旧作の宣伝広告を有料で見せているに過ぎません。
この映画もマクロス7BDBOXの販促用という噂がありますし、それを否定する材料は全くありません。
しかし、そんな映画をコラボ作品として大きく宣伝するのはいかがなものでしょうか。
何か制作サイドの営業方針に大きな疑問を持たざるを得ません。





posted by lasta at 00:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月16日

魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語


鑑賞映画館:TOHOシネマズなんば
スクリーン2
鑑賞日時:10月13日
評価:A

原題:劇場版魔法少女まどか☆マギカ[後編]永遠の物語
製作:2012年 日本
監督:新房昭之 宮本幸裕
出演:
悠木碧
斎藤千和
水橋かおり
喜多村英梨
野中藍
加藤英美里

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※ネタバレを含む場合があります。

前週公開された前編に引き続いての劇場版まどか☆マギカ後編です。
今回は地上波本編の9話から12話をまとめたものになります。

さすがに本編でもクライマックスにあたる部分なだけに最初から最後まで怒濤の勢いで話が進んでいきます。
ストーリー的にはもはや色々言うことはありません。
いい年をした大人が魔法少女アニメで泣いていいんですか、いいんです。

今作は前篇以上に地上波そのままと言ってよく、必要な部分に橋渡し的な映像を新規に挿入して一本の映像としてまとめただけのものと言っていい感じです。
橋渡し的に作られている新たな映像は既に地上波放送やBDを何度も見ている人間にとってはやや冗長な感も否定できないのですが、早送りでいろいろな場面を見せていくだけといっていいよかった前篇の作りよりは遥かに映画としてまとまっていると感じますし、どうしても散漫で見ている側を置き去りにしがちな総集編映画に対し、見ている側が画面上で何が起きているかを受け入れさせるための「間」を作っているという意味でかなり評価できると思えます。

作品の構成としては特殊な回であった10話部分がかなり浮いている感は否定できません。しかしこれは元々の構成として、中盤までの展開を9話でまとめ、10話で一息入れて、11話12話のクライマックスにつなげるという形式だったものを9話から後篇という形で一続きの映像にしたことによるもので、むしろメタ的な映像まで挿入してかなりがんばった編集をしたと感じます。

ただし前篇で感じた演出や作画のブラッシュアップはあまり感じられません。
確かに変わっていると感じる場所は多々あるのですが、作画が安定していなかった前半と違い元々の地上波放映時点でかなり良い出来だった上に、BD版でこれでもかというくらいにブラッシュアップされているパートですので、これ以上何かやっても変化とは感じられても向上とは感じにくいのかもしれません。

また10話部分、12話部分の2回挿入されるテレビ版の主題歌「コネクト」がかなりくどい印象を受けます。
地上波放送ではその歌詞と内容のマッチングも含め、EDとして流れた「コネクト」が非常に効果的かつ感動的だったのは間違いないのですが、ひとつづきの映画の中で短時間に二度も同じ歌を流すのはやはりくどすぎる印象は免れないと思えます。
この場合、歌そのものよりもそこにこめられたメッセージが感動的なわけですので、例えば12話部分ではインストゥルメンタルバージョンを流して歌詞を字幕等で見せるといった工夫があっても良かったのではないでしょうか。

まとめて言えば、後編そのものは悪い出来とは思いません。
あまりにも地上波放送と同じなため何度も劇場へ行こうという意欲には欠けてしまいますが、それは作品の持つ魅力とは別のものです。

ただし、後篇がこのような作りだったことを考えれば、あちこちをぶった切って時間内に無理やり収めたといっていい前編の作りが非常に残念に思えてしまいます。
これならば特に心理描写的な場面をくどいくらい増やしたうえで
1〜5話の危険ではあっても希望に満ちた魔法少女の光の部分
6〜9話の行き着く先には死か絶望しかない魔法少女の闇の部分
そして10〜12話の魔法少女たちの救済とそれによって産まれる新たな世界
この3部作として再構成した方が良かったのでは、そう思えてなりません。

それと、映画終了後に新作の特報が出ていました。
世界観が広がるという意味では嬉しいことではあるのですが、正直言ってせっかく綺麗にまとまっている本編に無駄な蛇足を付けてしまうことになってしまいそうな不安は捨て切れません。
ただの杞憂に終わってくれるといいのですが。





posted by lasta at 18:24 | Comment(0) | TrackBack(1) | ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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