2011年01月23日

ロビン・フッド

鑑賞映画館:TOHOシネマズ梅田
シアター7
鑑賞日時:12月30日
評価:B+

原題:Robin Hood
製作:2010年 アメリカ イギリス
監督:リドリー・スコット
出演:
ラッセル・クロウ
ケイト・ブランシェット
マーク・ストロング
オスカー・アイザック
マーク・アディ
ウィリアム・ハート

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※ネタバレを含む場合があります。


ロビン・フッドと言えばイギリスの代表的な文学作品であり、シャーウッドの森を根拠地として悪代官と戦う義賊の物語として非常に有名です。

ところが、この映画はフランスで転戦する十字軍の兵士としてのロビン・ロングストライドがいきなり出てきはするものの、彼はちょっと変わった(そして目先の効く)兵士ではあってもアウトローの義賊などではありませんし、シャーウッドの森など全然出ては来ません。
その後色々あってイギリスに渡り、ちょっと色々やりながらノッティンガムまでやってきても、シャーウッドの森や義賊どころか、城に住む貴族のようなことを始めてしまいます。

まぁ、つまるところこの映画は、一般に知られている「ロビン・フッド」の映画化ではなく、そこにいたる前日談、あるいはロビン・ロングストライドと呼ばれる兵士が、ロビン・フッドという義賊になるまでを描いた映画と言っていいのです。
そして、そう思えば、それなりに面白い映画だとは言えます。

細かい描写の一つ一つもよくできていますし、特にクライマックスである侵攻してくるフランスとの戦争はかなり見ごたえがあり、それまであまり良い王とは言えなかったジョン王が、ロビンらの行動に感化される形で自ら剣を振るい突撃する姿など、実にいいものがありました。
もし、この映画がこのカタルシスを維持したまま終わってくれたら、かなり大満足の映画だったでしょう。
が、非常に残念なことに、戦後のジョン王はありえないほどの裏切りを見せ、英雄を唐突に放逐してしまうところで映画は終わってしまうのです。

前日談である以上、一般に知られている「ロビンフッド」のストーリーにつなげないといけないという事情もわかりますし、史実のジョン王がろくでもないというのもまたよく知られてることですので、彼をあまり良く描いてもしょうがないというのもわかるのですが、せっかく盛り上がった感情を放り出されるような感じで終わってしまうのは何ともやりきれない思いを抱いてしまうのも確かです。

どうせなら、ジョンを未熟ながらも熱意とイングランドへの愛国心に溢れる王として同情的に描いた上で、後の謀略なり何なりでロビンとともに悪者という立場を強いられてしまうというような流れにしておいた方が、あの戦争シーンからの流れも素直に見ることができたかも、と思ってしまいます。

全体を通して一つ一つの場面はかなりいいものがあるものの、何かモヤモヤしたものが残る何とも言えない映画というのが、この映画に対する感想と言っていいかもしれません。




posted by lasta at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(1) | ら行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月16日

レッド・オクトーバーを追え!






※ネタバレを含む場合があります。

この映画はポリティカルサスペンスの第一人者であるトム・クランシーのデビュー作にして最高傑作とも言われる同名小説を映画化したもので、亡命を試みるソ連海軍の最新鋭戦略原潜の動向と、亡命の意図を察し原潜に接触しようとするCIAアナリストらを中心とした、米ソの緊迫した展開を描いた映画です。

もう20年も前の映画ですし、冷戦華やかりし頃に書かれた小説を元にしたものでもあり内容的にはやや古い部分も無いわけではないのですが、流石に面白い。

核を抱えた新鋭潜水艦の脱走という非常事態に対し潜水艦を撃沈することで事態を収束させようとするソ連。突然のソ連軍展開という非常事態への対応に苦慮するアメリカ軍。僅かな手がかりから亡命の意図を察し、その意図に懸けようとするアナリスト。
そして急転する事態の中心にいながらあくまで冷静に、そして果断に目的を果たそうとする原潜艦長。
全てが手さぐりの中で進んでいく緊迫感はなかななかのものがあります。
特に、ショーン・コネリー演ずるラミウス艦長の存在感は圧倒的で、名優の名をほしいままにする同氏の貫録が存分に発揮されているところでもあります。

ただし、特に後半では変にアクション映画色が強くなり、設定や描写も荒っぽくなっていくのがやや残念ではあります。
このあたりは水も漏らさないと言っていいほど緻密な構成をされている原作に比べれば大きく落ちるところではあるでしょう。

何にしても、今の目で見てもかなり面白い映画だということは間違いなく、潜水艦映画というものに興味がある人なら必見であることは確かでしょう。




posted by lasta at 20:03 | Comment(0) | TrackBack(1) | ら行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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