2009年04月30日

ラスベガスをぶっつぶせ

ラスベガスをぶっつぶせ鑑賞映画館:DVD
鑑賞日時:4月29日
評価:B+

原題:21
製作:2008年 アメリカ
監督:ロバート・ルケティック
出演:ジム・スタージェス ケイト・ボスワース ローレンス・フィッシュバーン ケヴィン・スペイシー アーロン・ヨー

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※ネタバレを含む場合があります。

かなり刺激的なタイトルが邦題に付けられた作品ですが、カードカウンティングと呼ばれるブラックジャック攻略法を実践するプログループに関わった若者を描いた青春ものです。

劇中での解説は非常に単純なものでしかありませんでしたが、カードカウンティングとはテーブルに出た札を覚えておくことで、次に出る札の傾向をつかみ、有利に立ち回ろうという手法です。
理論的には期待値を100%以上にすることも可能で、やればやるほど儲かっていくという算段です。
もちろん100%勝つというような方法ではありません。何もしないときよりもほんのわずかに(もちろん、そのほんのわずかが重要ですが)勝てるようになるだけの話で、劇中で描かれたような連戦連勝ということにはなりません。
まぁ、そのあたりは映画上での演出でしょう。
当然のように現実のカジノでも非常に嫌われていることで、見つかると出入り禁止くらいにはなりますし、カジノとしてもデッキ数を増やしたりシャッフルのタイミングを早めたりというようなカウンティングの意味を薄めるような仕掛けもしてあります。

で、この映画ですが、現実に起きた事件を元にしています。
が、見ていてなんだか非常に収まりが悪い…というより、量産型青春ドラマを見ている気分にさせられてしまいます。
そして、行動もあまりプロらしくない気がします。

サインが一種類だけで、それも非常にわかりやすいものでしかないとか、一つのテーブルにやたら長くいるとか、そういうのは映画上の演出だと割り切っても、お金が全てじゃないというメッセージが途中からかなり強く出てきますし、感情に左右されない沈着冷静な人間のはずなのに、途中からはずいぶんと感情に左右されていきます。

おかしいと思って調べてみると、どうも原作とは大幅に話が変えられているようで、本来の「主役」にあたる人は大金をせしめて現実のビジネスに生かしているということのようです。

なんだかなぁ…という気はしますが、ラスベガスとボストンの二重生活を描くくだりは見ていて面白いですし、偉大なる虚飾の都であるラスベガスの華やかさをある種の皮肉とともに描いているのも評価できます。
そして何より、他のすべてを無視しても、ひとつの青春ものとして十分に及第点はつけられる作品だと思います。

posted by lasta at 13:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ら行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月10日

レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―

レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]鑑賞映画館:TOHOシネマズ梅田 シアター1
鑑賞日時:4月9日(イッキミ)
評価:B-

原題:赤壁:決戦天下
製作:2009年 中国 香港 日本 韓国 台湾
監督:呉宇森(ジョン・ウー)
出演:梁朝偉(トニー・レオン) 金城武 張豊毅(チャン・フォンイー) 張震(チャン・チェン) 趙薇(ヴィッキー・チャオ) 胡軍(フー・ジュン) 中村獅童

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※ネタバレを含む場合があります。

三国志の「赤壁の戦い」を描いた大作「レッドクリフ」の後半。いよいよ赤壁の戦いです。
今回は、戦闘と外交という感じだった前作に比較して、陰謀あり計略ありラブストーリーありと盛りだくさんです。前半を特徴づける敵地に潜入した孫尚香と曹操軍の兵士のラブストーリーは、設定に無理を感じることは否定できないものの、アクセント付けにはなっているとは思います。

クライマックスの赤壁の戦いの戦闘シーンは流石に大迫力でした。硫黄と油だけでそんな爆発起きるか?とか、赤壁の戦いでそんな攻城戦あったか?などという細かいことはともかく、やはり大迫力です。
個人的には激しい場面が少し長すぎて(イッキミですので5時間も連続して見ていることもあるでしょうが)疲れを感じてしまいましたが、これはこれでありなのでしょう。
中村獅童演じる甘興が、なぜ甘寧から名前を変えられてしまったかというと、おいしい場面を作ってもらったせいなんだろうな、と思ってしまったりもします。

というわけで、「三国志演義」の映画化ではなく、三国志や三国志演義を元にして新たに作られたストーリーだということを理解した上で見るなら悪いものではありません。見て損は無いと思います。

ただ、難を言えば冗長な場面が多すぎると感じました。
たとえば、大枠のストーリーに関係の無い尚香のラブストーリーなどいらないわけです。おそらく時間が長くなりすぎたために前後篇を分けることにしたはいいが、それだけだと後編のバランスが悪くなってしまうために、後編の前半にサイドストーリーを入れた、ということでしょう。
しかし、はっきり言って無意味ですし、無理がありすぎると思います。
ロマンスなら周瑜と小喬の関係、および彼女を狙う曹操の三角関係だけでも十分すぎるくらい描けますし、尚香はむしろ史実やPartIでの流れから言っても劉備との関係を描くべきでしょう。今回の劉備はオッサン臭くてそういうのはあまり似合わないというのであれば、二枚目の役者を入れとけばいいだけの話です。
それなのに、君主の妹という政治的にもVIPでありながら、何の脈絡もなく敵地に単身潜入し、小喬のように立場を利用した工作を行うわけでもなく、そこで潜入工作を見つけられた……いや、ほとんど見つかってるのになぜか気づいていない……ストーリー上気づいていないふりをしているだけというわけでもなく、どうやら本当に気づいていないらしい兄ちゃんと唐突に仲良くなってしまうとは、もうどう突っ込んだらいいのやら、というところです。

それと、全体の構成ですが、PartIでは戦闘→中だるみ→戦闘のペースでそれほど中だるみをわずらわしくは感じませんでしたが、PartIIはダラダラ→やたらと長く続く戦闘という感じで、構成に問題を感じずにはいられませんでした。
これでしたら、不要な場面をバッサリ切って3時間程度か、可能ならもっと短く編集した1本の映画とした方が良かったのではと思います。

レッドクリフ Part I
レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―


posted by lasta at 02:33 | Comment(0) | TrackBack(1) | ら行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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