2009年12月11日

252 生存者あり


DVD
鑑賞日時:11月20日
評価:A-

原題:252 生存者あり
製作:2008年 日本
監督:水田伸生
出演:伊藤英明 内野聖陽 山田孝之 香椎由宇 木村祐一 MINJI 山本太郎

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※ネタバレを含む場合があります。

252とは東京消防庁で使われている「要救助者」を示す通信符丁で、救助を要する者…即ち生存者がいるという意味です。
そしてこの映画は災害時における東京消防庁のレスキューに焦点をあてて作られた映画です。

先に書いてしまえば、かなり面白い映画です。
漫画的、あるいはご都合主義的な場面も散見されますし、色々と荒っぽい作りではあるのですが、それを含めても面白いと言える映画ではあると思います。

話の大まかな流れとしては、大規模な災害により発生した地盤の崩壊に襲われて生き埋め状態になってしまった地下鉄駅で、わずかな生存者たちが生き残るために力を出し合う、といったところで、言ってみればハリウッド製作のディザスタームービーを日本のドラマとしてアレンジしたといった映画です。
日本製のこの手の映画はハリウッド映画に比べるとどうしてもCGを使った場面が安っぽくて嘘臭かったり、あるいは思い切りミニチュアとわかってしまうような場面だったりして興醒めしてしまうことが多かったりするのですが、この映画に関して言えば、セットで撮影された場面との合成をかなりがんばってやっているせいか、あまり気にならない程度にはまとめられていて、なかなか良い感じです。

生き残った人たちの設定や行動にしても、もはや笑ってしまうほどにご都合主義的ですし、特に主人公の元レスキュー隊員の超人ぶりは呆れてしまうくらいですが、これはこれでいいのではないかと思えますし、そのやりとりなどなかなか面白いものがあります。

で、全体としては悪くないのですが、つっこみどころの多さもそのまま移植されたと言ってもよく、かなり無茶苦茶な展開が続きます。
何しろ、地震にしろ台風にしろ高潮にしろ、どう見ても新橋駅周辺に限定された災害ではなく、東京全体が壊滅的な状況になっているはずなのですが、新橋駅以外で大きな災害が起きているように描かれているわけではありません。
大災害の割には消防以外の、たとえば自衛隊などが動いているような描写もありませんし、消防レスキューにしてもその付近の部署の全力で新橋駅崩落現場にあたっているように見えます。
どう見ても新橋駅付近だけの限定的な災害としか描けていないのです。

言い換えるなら、レスキューが必要な閉鎖された状況を作り出すための背景が大げさすぎるのです。
もっと言えばストーリーにしても展開にしても描写にしてもありとあらゆるものが意味も無く大げさで、本質的にはかなり骨太な人間ドラマであるものを荒唐無稽なものにしてしまっている感すらあるのです。

特に前半、たて続けに災害が起きる場面などあまりにも無茶苦茶すぎて、製作者側としてはサービス心でやっているのかもしれないにしてももはやギャグとしか言いようのないくらいのものになってしまっているのです。

そういう意味ではもう少しシリアスに、現実に起きるかもしれない災害なり事故なりというあたりでまとめた方がよかったのかもしれません。
やっていることは絶望的な環境に閉じ込められてしまった数名の生存者というただそれだけの話ですし、それを盛り上げるためにやっていると思われるあらゆることが、かえって足をひっぱってしまっている感があることは否定できないのですから。

posted by lasta at 02:04 | Comment(0) | TrackBack(2) | 英数・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月28日

U-571







※ネタバレを含む場合があります。

この映画は第二次世界大戦の大西洋を舞台に、Uボートに搭載された暗号機「エニグマ」を奪取するために行われた特殊作戦を描いたもので、現実に行われたいくつかの作戦を下敷きにしてはいるもののストーリーそのものは完全に架空のもので、アクション色のかなり強い映画になっているのが特徴です。

まぁ、そういうわけでかなりデタラメです。
かなりありえない展開が続きますし、そんなアホなと突っ込みたくなるような流れで危機を脱出していきます。ではどうしようもなくデタラメなのかというと、細かい場面場面は非常によくできていて、緊迫感溢れるものになっています。
これはある意味でアメリカのアクション映画そのものの作りと言っていいのかもしれません。

ということで、リアルな人間ドラマとかそういうものを求めてはいけませんが、潜水艦を題材にしたかなり荒唐無稽なアクション映画と考えれば特に悪いできでもありませんし、それなりによくできた娯楽映画ではないのかな、と思います。

個人的には何かもう一味足りないなぁという印象は残りましたが…。

posted by lasta at 21:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 英数・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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